リチャアス








「アスベル、気持ちいい、気持ちいいかい」
「あが、……ひ、ぐぅ、」
「こんなに僕のこと締め付けて……嬉しいよ」


首を締められて、閉じきったそこはさらに狭くなる。その熱さと自身を締めあげる狭さに、リチャードは、幸せそうに深く息を吐いた。苦しさからではない。喜びからだ。ようやく愛する人と繋がれた、喜び。表現が、出来ない。


「ふふ、そんなに涎を垂らして……」
「ひぁ、……ふっ……」


意識が飛ばない程度の慣れた手つきで繰り返される首絞め行為に少年は息を求めて口を動かす。ひゅーひゅーと幽かな呼吸音が青年をさらに掻き立てた。可哀想で可愛そう。それでいてとても愛らしい。アスベル。本当に僕は、君が好きなんだな。改めて実感した。好きな子ほど虐めたいなんて、まるで子供のようだ。相手はまさに子供ではあるが。その愛しい子供は今は僕の下でだらしがなく喘いでいて。幸福だ。


「ねえ、アスベル、僕のこと、好き、」
「……ん、あ、がぁ……っ……」
「はは、喋れないよね、ごめんね、」

:
少年の優しさに漬け込んだ自傷行為。リチャードは自嘲気味に笑った。ああ、どうしよう。止められない。彼はまるで薬物だ。だって僕の心をここまで乱してしまうのだから。少年は必死に、それはもう必死に僕の腕を掴む。生きる為にほかならないそれに、僕は手の力を少しだけ強めた。びくりと彼の体が強ばって、だらりと力が抜けた。少年は動かなくなった。あ。やりすぎたかな。

「アスベル、寝てしまったのかい…」


彼の胸に頭を寄せて鼓動の音に安心した。生きている。良かった。僕の愛しい少年は、僕の元で、僕のために、僕を生かす目的で、生きている。生かされている。少年の髪をすくい上げて、そっと口付けを落とした。未だに少年に突き刺さる自身は少年の血で赤く汚れていた。少年の目が覚めるまではこのままにしておこう。きっと驚くだろうな。彼は僕の名前すら知らないのだから。







「ねえ、アスベル、明日も僕と遊ぼうね」






だいたい



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ゾーオンケイジで拉致ってきた(代替がきく)子ベルさんと王子様
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